Pixel 9 Pro Foldを使ってみた感想、どんな人におすすめか


Pixel 9 Pro Foldを使い始めて数週間経ったので、感想を書いてみる。

昨年はPixel Foldを購入したが、使い勝手の悪さや重さ(物理的にも、動作速度的にも)に耐えられず、たまにはiPhoneも使ってみるかということでiPhone 15 Proをメインに移行してしまった。 Pixel 9 Pro Foldでは、初代Pixel Foldに感じた不満は自分の中では解消されたので、メインをiPhoneからPixelに戻した。

ここでは、スペックや詳細な機能の解説ではなく、実際に使って感じたことを中心に書いていく。 スペックに関しては、ググればいくらでも記事や動画で詳細に解説したものが出てくるので、そちらを参照してもらえればと思う。

初代Pixel Fold、iPhone 15 Proとの比較

物理的な重さ

カタログスペックでは、初代Pixel Foldより約30gほど軽くなっている。 持ち比べるとその違いは意外と実感できるが、とはいえ300g前後の端末を長時間片手で持つのはやはり疲れる。 iPhone 15 Proと比べると重さは感じるが、折りたたみスマホとしては許容範囲内。

動作速度(通常アプリ)

初代Pixel Foldは、ゲームはもちろん、日常のアプリ使用でももたつきを感じることが多かったが、Pixel 9 Pro Foldではその不満は解消された。

動作速度(ゲーム)

初代Pixel Foldは論外。 Pixel 9 Pro Foldは、ゲームもある程度は快適に動く。しかし、発熱もあるし、60fpsでずっと遊び続けるのは現実的ではなさそう。 ただ、それはPixelに限らず、大抵のAndroid端末はそうなのでは。 ゲームを快適にプレイしたいのであれば、そもそもiPhoneを買ったほうが良い。

画面の大きさ

初代Pixel Foldはずんぐりむっくりという印象だった。 Pixel 9 Pro Foldは、スリムになった。外側のディスプレイはiPhone 15 Proとほぼ同じ大きさで、使いやすい。 見開きはほぼ正方形。

折りたたみ時のアプリ継続利用が可能に

初代Pixel Foldは、見開きで使用中に折りたたむと、そのままスリープ状態になってしまう。 Pixel 9 Pro Foldは、設定によりこの動作を変更できる。 おすすめはデフォルトの「上にスワイプして継続」。 「常時」でも良いのだが、「見開き状態で読書をする→駅に着いたので閉じる」という使い方をした時に外側のディスプレイが付いてしまうので、電源ボタンを押す手間がかかる。 「上にスワイプして継続」なら、見開き状態から閉じた後、そのまま使い続けるかを選択できる。

顔認証

初代Pixel Foldは、見開き状態では顔認証ができなかったが、Pixel 9 Pro Foldは可能。 こうして振り返ると、そもそも初代Pixel Foldは試作機に近いものだったのかもしれない。

その他

初代Pixel Foldよりも開きやすくなった印象。

便利な用途

初代Pixel Foldよりは軽くなったとはいえ、折りたたみスマホが通常のスマホより重量感があるのは変わらない。 それを差し引いても、明確に便利だと言える用途を挙げる。

動画視聴

画面が大きいことで、YouTubeやNetflixなどの動画を楽しむには非常に適している。 ただし、世の中のコンテンツはほとんど全て横長か縦長なので、見開き状態では余白が生じる。 少し勿体無く感じるが、それでも大画面で見ることができるのは良い。

読書

外出先、特に移動中に電子書籍を読む用途で非常に便利。 Kindle Oasis(第9世代)も持っているのだが、これはとにかく動作がもっさりしている。 Pixel 9 Pro Foldなら動作も軽快だし、メモの入力もスムーズに行える。わからない単語をすぐにウェブ検索できる点も魅力。

写真撮影

カメラの性能はそこそこという印象。具体的な比較は他の記事に任せるとして、日常的な撮影では十分満足できるレベルだと感じる。 子どもを撮影する際の「こっちを見て」は非常に便利だろう。 ただ、表示されるアニメーションがかなりアメリカンなので、子どもが喜ぶかは実際に見せてみないとわからないかも。

まとめ:どんな人におすすめか

ここまで読んで、何かしら惹かれる要素を感じた人には、強くおすすめできる。 Pixel 9 Pro Foldは、初代からの進化を実感できる端末になっている。 特に、折りたたみスマホの大画面での読書や動画視聴を重視する人におすすめしたい。 また、アプリの動作も軽快で、日常の利用では快適に使える。

一方で、ゲーム性能や重さが気になる人、あるいは折りたたみ機能を特に必要としない人は、わざわざこんな高価な端末を買う必要はないだろう。